親知らずの手前の歯が、虫歯で治療になるとき 上の親知らず編
親知らずの手前の歯が、虫歯で治療になるとき 上の親知らず編
目次
ずばり、こんな場合です。
手前の歯が虫歯にならないようにするには?
なぜ虫歯を発見できないのか?
自費専門の歯科でできること
保険でできるか
ずばり、こんな場合です。
これは、CTのボリュームレンダリングという立体的に見える画像です。
上の親知らずが、手前に傾いています。
このとき、手前の歯が、虫歯で治療が必要になっているのをよく経験します。
上の親知らずが、前に傾いていると、手前の歯がすべて虫歯になるのではありません。
虫歯になっていないなら、
早めに親知らずは抜いたほうがいいでしょう。
手前の歯が虫歯になる前に。
これは、CTから合成したパントモ画像です。
ボリュームレンダリングとパントモ画像の欠点は、
おおざっぱなので、虫歯が分からないことがあるという点です。
横から見た断面(矢状断)です。
このCT像は、手前の歯の虫歯がよく分かります。
虫歯が歯髄に及んでいるのが見えます。
この歯は、残念ながら、
神経を抜かないといけないと思われます。
こうなる前に、早めに親知らずを抜くことができたら、
神経を抜かないで済んだのに、と思います。
手前の歯が虫歯にならないようにするには?
まず、
- ある虫歯は、発見すること
- 親知らずは、早めに抜歯すること
です。
この方は、
この虫歯を、前の歯医者さんでは発見してもらえなかったそうです。
「他の歯医者さんにメンテナンスに行っているのだけど、
時々虫歯があると言われる。
これ以上虫歯になりたくない。」
という事で、アルパーク歯科にお越しになった方です。
なぜ虫歯を発見できないのか?
右側の口腔内写真です。
親知らずは、ほとんど見えません。
虫歯が分からないレントゲン写真です。
左上に親知らずの一部が写っているだけに見えます。
虫歯が分からないのは、
虫歯と親知らずが重なっているからです。
この様に、
目で見ても、普通のレントゲンでも、
虫歯が分からない場合があるのです。
ちなみに、
上のレントゲンは、バイトウイングという撮影方法です。
虫歯を発見するためによく撮影されます。
このバイトウイングの利点は、
- 歯と歯の間、見ただけではわかりにくい場所の虫歯が分かりやすい。
- 上下の歯を同時に1枚で撮影できるため、レントゲン照射量が少なくて済む。
という点です。
自費専門の歯科でできること
親知らずの手前の歯が、虫歯で治療にならない様にするには、
一度、徹底的に調べる事です。
- 視診や普通のレントゲンで分かる虫歯
- CTで分かる虫歯
- プラークを落とした後に分かる虫歯
- 探針で触って分かる虫歯
- 将来、虫歯になりそうな、細菌がたまっている場所
などをよく見て、見つける事ですね。
見つければ、
治療する事ができ、
虫歯の再発を防ぐこともできるでしょう。
見つけなければ、
いつか虫歯が大きくなり、
「虫歯があります」と言われるかもしれません。
保険でできるか
短時間で完璧はムリ
短い時間で完璧を求めることはムリですよね。
日ごろ、
ほとんどの歯医者さんは保険で、
みなさんの歯の健康のために、
頑張っていただいています。
多くの患者さんがお越しになるため、
保険では、
お一人の時間は短くなります。
私が、保険を辞めて、
自費専門の歯医者をやっているのは、
「自分がいいなと思う治療」が、
保険ではできないと思ったからです。
保険では、過剰診療は指摘を受けます。
ご希望の方全員にCTを撮影するとかは、
必要であっても難しいかもしれません。
(アルパーク歯科は、20年以上自費専門なので、
もう保険制度は分かりませんが。。。)
「保険でできます」
「保険でできます」という歯医者さんもいらっしゃるでしょう。
けれども、アルパーク歯科では、そうは思えません。
基準が違うからです。
何ができるか?
どこまでできるか?
どこまで時間をかけるか?
何が得られたらできたといえるのか?
が自費と保険では基準が違うでしょう。
保険の基準で歯を考えるから、
なんでもかんでも保険でできますと言えるのかもしれません。
実際、アルパーク歯科では、
検査にすごく時間をかけます。
検査から治療計画まで、7時間。
保険では無理です。
1回目 3時間 写真、レントゲン撮影
2回目 4時間 写真、レントゲンを一緒に見る
お口の中を、マイクロスコープで1本ずつ検査する。
歯を1本づつマイクロスコープで見ることは、すごく大切です。
(たぶん保険の歯医者さんには、アルパーク歯科が、検査で何を見ているのか分からないと思います。)
治療計画を立て、一緒に相談します。
虫歯にならないようにしたいときは、
アルパーク歯科の様に、
自費専門の歯医者を選ぶという選択肢もあるかもしれませんね。
この記事を書いた人亀田浩司
医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長
自由診療専門歴約20年の歯科医。
矯正をして、自分が変わりたいと思っている人のサポートをしたいと思っている。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い治療のため、自由診療専門に変更し、歯科医5人まで拡大。
その後、個人を大切にする内容に変え、現在、患者数1日2人にしている。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
一般歯科の目標 「あなたもできる20年虫歯なし」
矯正歯科の目標 「歯並びも、人生も、良くなる矯正」
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