虫歯治療が上手い歯医者とは?
自費専門の歯医者から見た、虫歯治療が上手い歯医者とは?
1,虫歯治療が痛くない。2,虫歯の再発がない。
の2つに集約され、下が上手な歯医者の一面と言えます。
3,患者さんが虫歯治療を続けることができる
4,歯医者さんが上手な治療を実施できる。
当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、
これが色んな要因で阻害されるのです。
歯医者さんの上手な治療を実現する要素を上げてみます。
急ぐと上手に治療できない
保険の歯医者さんと時間
アルパーク歯科の対策①
治療中に痛みがあったとき、歯医者さんの対応
歯科の麻酔は5種類
アルパーク歯科の対策②
が、歯医者さんが上手に治療できる2大要因と思います。
①時間があること
急ぐと上手に治療できない
これは私が常に思っていることです。
あせるからです。
例
時間がないから、
①虫歯が残っているのに、型を取る
②歯に唾液がついているのに、型を取る
③歯と歯肉の境目がはっきりしないのに、型を取る
という事が起こりかねません。
もうちょっと手を加えると上手にできるのに、
「もういいや」と手間を省いてしまう。
すると、
歯と詰め物がピッタリ合わず、わずかな隙間や段差ができ、
そこにばい菌がたまり、そのうち、虫歯になる。
という事になります。
保険の歯医者さんと時間
保険の歯医者さんは、時間をかけられません。
理由は以下の通りです。
保険の虫歯治療が多い歯医者さんですと、(30年前のアルパーク歯科、今は自費専門)
治療の単価が決まっています。
レジン充填は〇〇円。など。
虫歯治療は、主に4種類です。
●平らな面につめるレジン充填、●歯と歯の間に詰めるレジン充填、●インレー(型を取って、次回詰める)、●クラウン(歯に冠をかぶせる)です。
1カ月の治療回数、患者数が分かれば、患者さんお一人当たりの平均単価がでます。
経費から逆算して、1日にこなさないといけない治療数、お一人にかけられる治療時間がでます。
そして、その治療時間内に終わるよう、すべてを組み立てないといけません。
所定時間内に終わらせるために行われていること
歯医者さんは、資格的に歯医者しかできないこと、削ることに集中します。
削る以外は、法的に問題ない他のスタッフに任せます。
●レジンを充填するのは先生。はみ出したレジンを研磨するのは衛生士。
●型を取るのは先生。型を外すのは衛生士。
●インレー、クラウンの調整はスタッフ。歯に接着材でつけるのは先生。
などです。
こんなことでは、上手な虫歯治療とは言えないかもしれません。
基本的に、急いでいることが多いでしょう。
患者さんが多い時にも、同様なことが起きるかもしれません。
アルパーク歯科の対策①
治療内容と、治療時間が決まっています。
私が、充分に治療できたと思える時間です。
この治療には、あせらないでやると、2時間かかるよね。という具合です。
●平らな面にレジン充填するとき、1時間
●歯と歯の間にレジン充填するとき、2時間
●虫歯を取る→インレーの型を取り、仮封する、2時間
●インレー、クラウンを調整して、歯に接着する、2時間
などです。
これらを組み合わせますから、
●1回の治療が、レジン充填2か所ですと、4時間。
●インレー2本、歯に接着材でつけるときは、4時間。
●一度にまとめて治療する場合は、8時間。
こんな感じで、お一人にかける時間を優先して、
治療が上手にできるようにしています。
1回8時間なんて、ビックリしますよね。
でも、好評です。
アルパーク歯科では8時間のご予約をなさる方がたくさんおられます。
1回で沢山治療できて、何回も来なくていいからです。
②痛みや不快感がなく、治療が快適であること
治療中に痛みがあったとき、歯医者さんの対応
- 治療を強行する
- 途中でも治療を止める
- 麻酔を追加し、治療を続ける
という3パターンの行動がありそうです。
よくありますよね。こんなこと。
治療中に痛いので手を上げたら、ちょっと我慢して、もうちょっとだから、と言われた。
痛いのに、治療を強行する歯医者さん。
できれば、
麻酔を追加、別の方法で麻酔するなどして、
痛くなくなるまで待って、治療をして欲しいものです。
それでも痛いと言われると、
それ以上できなくなる。
だから途中でやめても仕方ないと、思う歯医者さんがいても不思議ではありません。
最初から麻酔を確実に効かせることが大切です。
歯科の麻酔は5種類
- 表面麻酔
- 浸潤麻酔
- 伝達麻酔
- 歯根膜麻酔
- 髄腔内麻酔
です。
治療の途中で痛くなり、麻酔を追加することが多い歯医者さんは、
最初から、麻酔を確実に効かせる方法を模索することが大切ですね。
患者さんは、麻酔を確実に効かせる歯医者さんにかかることが、
良い質の治療につながるのかもしれません。
アルパーク歯科の対策②
通常、
上の歯、下の小臼歯・前歯は、浸潤麻酔がよく効きます。
下の大臼歯は、麻酔が効きにくいです。
下の大臼歯は、
- 伝達麻酔
- 浸潤麻酔と歯根膜麻酔の併用
の2つから、選択してもらっています。
それでも麻酔が効かなければ、
伝達麻酔と浸潤麻酔と歯根膜麻酔の併用
で麻酔します。
歯根膜麻酔の前には、必ず、浸潤麻酔をします。
いきなり、歯根膜に麻酔針を入れると激痛だからです。
この記事を書いた人亀田浩司

医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長
自由診療専門歴約20年の歯科医。
矯正をして、自分が変わりたいと思っている人のサポートをしたいと思っている。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い治療のため、自由診療専門に変更し、歯科医5人まで拡大。
その後、個人を大切にする内容に変え、現在、患者数1日2人にしている。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
一般歯科の目標 「あなたもできる20年虫歯なし」
矯正歯科の目標 「歯並びも、人生も、良くなる矯正」
【受付時間】9:00~18:00
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