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根管治療か抜歯かで迷う方へ、歯を残せるかを決める基準とは

根管治療セカンドオピニオン

結論。
根管治療か抜歯かは、歯根が割れているか、周囲の骨が大きく溶けているかで判断します。
この基準に当てはまらない場合は、まずCTで詳しく調べ、残す方法を一緒に考えます。
当院はインプラントを行っていないため、抜くか残すかを利害なく判断できます。

短い根管充填のデンタルレントゲン写真

短い根管充填のデンタルレントゲン写真

自由診療専門の歯科医が、実際に使っている判断基準をそのまま公開します。

🔴目次

🔴1. 「歯を抜くしかない」と言われて不安なあなたへ

  • 「定期的にメンテナンスに通っているのに、虫歯と言われた」
  • 「地元の歯医者で、このまま抜かれると思った」
  • 「根管治療をしても、いつまでも治らない」

こうしたお悩みを抱えて、当院に相談にいらっしゃる方は少なくありません。

歯を抜くかどうかという大きな決断の前に、
疑問や不安を持つのは自然なことです。
もう一度、歯医者を信じていいのか迷う気持ちも、もっともだと思います。

この記事では、根管治療と抜歯のどちらを選ぶべきかを、
当院が実際に使っている基準でお伝えします。

「定期的にメンテナンスに通っているのに、虫歯と言われた」

🔴2. なぜ当院はすぐに「抜歯かどうか」を決めないのか

マイクロスコープとラバーダムを使って精密な歯科治療を行う歯科医師

ラバーダム(緑のシート)で歯を唾液から守り、マイクロスコープで拡大しながら治療しています

時間をかけて調べなければ、正しい判断ができないからです。

当院は2016年から、1日2人、多くても4人までと、患者さんの数を絞っています。
内容の深さを重視するためです。

根管治療の前には、必ずCTを撮影します。
治療中は、ラバーダム(歯を唾液から守るゴムのシート)と、
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を毎回使います。
1回の治療時間は、約2時間です。

肉眼では見えない根の状態や、見落とされやすい根管を確認するには、
この時間と設備が必要だと考えています。

🔴3. 根管治療か抜歯かを決める、当院の判断基準

根管治療か抜歯かは、感覚ではなく、歯根と骨の具体的な状態で判断しています。

この基準は、初めて根管治療をする歯について、
抜歯も考えた方がいいかどうかを決めるためのものです。
すでに根管治療をした歯を、やり直すかどうかの判断とは、別の基準になります。

基準①:歯根が上下に割れ、周囲の骨が全部溶けている

歯根が上から下まで割れていて、根の周囲の骨が全部溶けている状態です。
この場合は、抜歯も考えた方がいいと判断しています。

基準②:歯根は割れていないが、周囲の骨が大きく溶け、歯根が骨にひっついていない

歯根自体は割れていなくても、周囲の骨が大きく溶けて、
歯根が骨にひっついていない状態です。
この場合も、抜歯を考える判断材料になります。

①②に当てはまらない場合

まずCTなどで詳しく調べます。
そのうえで、残す方法を一緒に考えます。

歯を残せるかどうかは、レントゲンだけでなく、
CTで立体的に確認して、初めて分かることが多いのです。

🔴4. すでに根管治療をした歯を、やり直すかどうかの判断

ここからは、すでに根管治療をした歯について、やり直すかどうかを決める基準です。
先ほどの「抜歯かどうか」の基準とは、目的が違います。

「一番奥の歯」

やり直さない方がいいケース①②
    1. 根の全長にわたって、薬を詰められる見込みがない
  1. やり直すと根の壁が薄くなりすぎて、割れる危険が増える

この①②を小さくするために、
マイクロスコープを使った根管治療(マイクロエンド)に価値があると考えています。

①②に当てはまるときは、抜歯を考えます。
抜いた後は、一番奥の歯であれば、そのままにするか、補うかを一緒に考えます。
一番奥の歯でなければ、部分床義歯かブリッジで補います。

やり直さない方がいいケース③

詰めた薬が短くても、症状がなく、
レントゲンで根の先に透過像(病気を示す黒い影)がない場合です。

この場合は「問題が起きていないので、やり直さずに様子を見る」という判断になります。
抜歯の理由ではありません。

やり直しの根管治療の例

30代女性の患者さんの例です。
上の右の第一大臼歯にクラウンを被せていましたが、しみて困っているとのことでした。

マイクロスコープで調べると、
MB2という4本目の根管が、これまで治療されていないことが分かりました。
根の先までファイル(根管治療に使う細い器具)を通すことができ、しみる症状はなくなりました。

そもそも神経を抜くことになった原因は、
歯のひび割れから細菌が神経に入ったことでした。
これもマイクロスコープで確認できました。

この経験から、細い根管の最初の通過には、
ニッケルチタンファイルという器具を使うようにしました。
ステンレス製のファイルより、明らかに通しやすいためです。

MB2が治療されていない大臼歯は、当院の料金区分では「大臼歯(難)」にあたります。
根管治療は4回・418,000円(コアまで)、
クラウンを作り直す場合は、合計6回・698,500円です(いずれも税込、基本料込み)。
主なリスクは、治療後も症状が十分に改善しないことや、再び処置が必要になることです。
すべての方が同じ結果になるわけではありません。

🔴5. 根管治療で治らなかった場合の選択肢「歯根端切除術」

根管治療で治らなかった場合には、歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)という選択肢があります。
歯ぐき側から、根の先を取り除く外科的な処置です。

根管治療がうまくいかない場合は、フィステル(歯ぐきにできる膿の出口)ができることがあります。
その場合は、ネオジミウム・ヤグレーザーを使って対応します。

項目 内容
回数 1回(2回目の抜糸は無料)
費用(税込) 104,500円(基本料16,500円+88,000円)
主なリスク 歯ぐきに切開の痕が残ることがある。再び化膿することがある
再発したとき もう一度の歯根端切除術、またはレーザーで対応

費用は、時間をかけて治療しているため、結果にかかわらず所定の料金をいただいています。
今のところ、お支払いは前払いです。

🔴6. 「インプラントのために抜かれるのでは」という不安

そう感じるのは、無理もないことだと思います。
地元の歯医者で「抜くしかない」と言われた経験があれば、なおさらです。

ただ、当院は、他院の意図を推測することはできません。
お伝えできるのは、当院自身の方針です。

当院はインプラントを行っていません。
そのため、抜くか残すかを、利害関係なく判断できます。

最初にするのは、歯の状態を客観的に確認することです。

  • 抜くような状態なのか
  • 明らかに抜かなくてよいのか
  • 工夫すれば抜かずに済むのか

を、CTなどで調べて、患者さんと共有します。
治療をどうしたいかは、最終的に患者さんに決めていただきます。

セカンドオピニオンとして、当院をご利用いただくこともできます。
CTを撮影していればCTのデータを、撮影していなければデンタルレントゲンの画像をお持ちください。
モニターに映した画像を、携帯電話で撮影したものでもかまいません。
何もない場合は、CTを撮影することをおすすめします。

🔴7. 選択肢ごとの費用と回数の目安(比較表)

当院は自由診療専門のクリニックで、保険診療は行っていません。
以下の費用は、すべて自由診療(税込)です。

選択肢によって、期間も費用も変わります。
ご自身に合うものを選ぶための目安としてご覧ください。

選択肢 向いている人 期間・回数 費用の目安(税込) 主なリスク その後の生活 当院
根管治療で残す(前歯・小臼歯) 歯根が割れておらず、骨の支えが残っている人 4回(根管治療2回+クラウン2回) 489,500円 治らない場合がある。再治療が必要になることがある 自分の歯で噛み続けられる あり
根管治療で残す(大臼歯) 同上 5回(根管治療3回+クラウン2回)/難症例は6回 594,000円/難症例698,500円 同上 同上 あり
歯根端切除術で残す 根管治療で治らなかった歯で、根の先に問題がある人 1回(2回目の抜糸は無料) 104,500円 切開の痕が残ることがある。再び化膿することがある 歯を残したまま様子を見る あり
抜歯+ブリッジ 両隣の歯を削ることに抵抗がない人 2回 支台歯(被せる歯)1本247,500円、ポンティック(失った歯の部分)1本58,000円、基本料16,500円×2回。例:支台歯2本+ポンティック1本で586,000円 両隣の健康な歯を削る必要がある 両隣の歯に負担がかかる あり
抜歯+部分床義歯 失った歯の本数に応じて、入れ歯で補いたい人 3回 本数により165,000円〜660,000円+基本料16,500円×3回 残した根の虫歯。入れ歯の違和感に慣れが必要 外して洗う手入れが必要 あり
入れ歯体験(一番奥の歯だけの小さな入れ歯) 奥歯を抜いて、そのままにするか入れ歯にするか迷っている人 2回 198,000円(165,000円+基本料16,500円×2回) 入れ歯の違和感に慣れが必要 入れ歯の感触を試してから方針を決められる あり
抜歯+インプラント 当院では行っていないため、期間・費用・リスクは、扱っている医院でご確認ください なし

※「根管治療で残す」の2行の回数は、標準的なものです。
歯の状態によって回数が増えることがあり、その場合は1回104,500円が加わります(ほかの選択肢には当てはまりません)。

「料金表」

🔴8. あなたの状況別に見る、次の一歩

あなたの状況 考えられること 次の一歩
地元の歯医者で「抜くしかない」と言われた 基準①②に当てはまるか、まだ確かめていない可能性 CTでの精査、無料オンライン相談
根管治療が何年も治らない やり直すかどうかの判断(①②③)が必要 再根管治療か、歯根端切除術の検討
インプラントを勧められそうで、抜きたくない 利害関係のない判断を受けたい インプラントを行わない当院での相談
一番奥の歯を失い、かみ合う相手の歯もない 延長ブリッジをしない選択肢もある 入れ歯体験、または経過観察の相談

一番奥の歯を失い、かみ合う相手の歯もない場合は、
延長ブリッジをしないという選択肢もあります。
かむ相手がいないため、入れなくても困らないことがあるためです。

🔴9. 無料オンライン相談でできること

まずは無料オンライン相談で、今の状態を一緒に確認できます。
所要時間は、約1時間です。

お手持ちのCTデータや、デンタルレントゲンの画像があれば、
ご相談の際に一緒に見ながらお話しします。
モニターに映した画像を、携帯電話で撮影したものでもかまいません。

遠方の方も、島根県、愛知県、福岡県などからご来院いただいています。
4時間の予約や、1泊2日の予約で、来院回数を減らすこともできます。

🟡抜くか残すか、迷ったときの無料オンライン相談・セカンドオピニオン
▶︎▶︎▶︎ ご相談、ご予約はこちら(Web予約リンク)

🔴10. FAQ(よくある質問)

  • Q1. レントゲンだけで、抜歯か根管治療か判断できますか?
    • A. レントゲンだけでは、判断が難しいことがあります。歯根の状態を立体的に確認するため、当院では必ずCTを撮影したうえで判断します。
  • Q2. セカンドオピニオンを受けたいのですが、何を持っていけばいいですか?
    • A. CTを撮影していればCTのデータ、撮影していなければデンタルレントゲンの画像です。モニターに映した画像を携帯電話で撮影したものでもかまいません。何もない場合は、CTを撮影することをおすすめします。
  • Q3. 根管治療を何度やり直しても治らない場合は、どうなりますか?
    • A. やり直すかどうかは、根の全長に薬を詰められる見込みがあるかなどで判断します。治らない場合は、歯根端切除術という選択肢もあります。
  • Q4. 判断基準に当てはまらなければ、必ず歯を残せますか?
    • A. 必ず残せるとは限りません。当てはまらない場合は、残す方向で一緒に考えます。歯の状態によって異なります。

 

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執筆・監修:医療法人アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長 亀田浩司
公開日:2026年10月19日

この記事を書いた人亀田浩司

医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長

自由診療専門歴約20年の歯科医。

矯正をして、自分が変わりたいと思っている人のサポートをしたいと思っている。

長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い治療のため、自由診療専門に変更し、歯科医5人まで拡大。

その後、個人を大切にする内容に変え、現在、患者数1日2人にしている。

一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。

一般歯科の目標 「あなたもできる20年虫歯なし」
矯正歯科の目標 「歯並びも、人生も、良くなる矯正」

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