詰め物の下の虫歯は、レントゲンで写る?外す前に分かる3つの手がかり
「詰め物の下の虫歯は、外してみないと分からない」
歯医者でそう言われて、不安なまま削ることになっていませんか。
結論。
銀歯など金属の詰め物の下の虫歯は、レントゲンだけでは見落とすことがあります。
でも、外す前の手がかりは3つあります。
- 境目のすき間
- レントゲン(バイトウイング)
- 神経の位置の左右差
3つを合わせると、外す前に、見当をつけることができます。
自由診療専門の歯科医が、外す前に何を見ているか。
実際の写真とレントゲンです。
🔴目次
- 1. 手がかり① 境目のすき間
- 2. 手がかり② レントゲン(バイトウイング)
- 3. 手がかり③ 神経の位置の左右差
- 4. 外してみると
- 5. なぜ詰め物の下が虫歯になるのか
- 6. よくある質問
- 7. 初診でやることと費用
🔴1. 手がかり① 境目のすき間

右上の前から4番目の歯(14番)の奥側(遠心)です。
歯と詰め物(インレー)の間に、すき間が見えます。

先の細い器具(探針)を当てると、すき間に入ります。

手前側(近心)のすき間にも、探針が入ります。
すき間があれば、細菌が入ります。
歯ブラシもフロスも、すき間の中までは届きません。
🔴2. 手がかり② レントゲン(バイトウイング)
奥歯の、歯と歯の間を写すレントゲンです。
バイトウイングという撮影方法は、水平に撮影するため、銀歯の下の虫歯が分かりやすくなります。
デンタルという撮影方法では、斜め上から見るため、銀歯の真下が見えず、分かりにくくなります。
また、2つの歯が重なって写ったときは、虫歯が分かりにくくなります。

この歯(14番)の手前と奥のすき間は、大きくは写っていません。
(赤い矢印は14番の神経です。手がかり③で使います)
金属の詰め物は、レントゲンを通さず、白く写ります。
そのため、詰め物の真下や、小さなすき間は、写りにくいのです。
レントゲンの角度が違うと、さらに写りにくくなります。
セメントやレジンがあっても、レントゲン上で、歯と同じ色に見えることがあります。
開けてみて、セメントなどを除去して、初めてどのくらいの深さの虫歯なのかが分かります。
レントゲンに写らない=虫歯がない、ではありません。
だから、レントゲンだけで決めずに、
目で見る・器具で確かめる・左右を比べる、を合わせます。
🔴3. 手がかり③ 神経の位置の左右差

反対側(左上)の同じ位置の歯(24番)では、神経(赤い矢印)が、歯の頭の真ん中あたりまで伸びています。
それに対し、14番の神経(手がかり②の写真の赤い矢印)は、少し短く見えます。
虫歯の刺激を受けると、歯は内側に新しい壁(第2象牙質)を作って、神経を守ります。
そのため、神経の部屋(歯髄腔)が狭くなり、神経が短く見えるのです。
つまり、前に治療したときの虫歯が深かった可能性があると、外す前に推測できます。
🔴4. 外してみると

詰め物を外すと、白いはずのセメントが、茶色に変色していました。
詰め物の下で、虫歯が進んでいました。
外す前の3つの手がかりと、合っていました。
外す前に、
「どこが、なぜ、どれくらい悪そうか」
を、写真とレントゲンでお見せして説明します。
それから、外すかどうかを一緒に決めます。
🔴5. なぜ詰め物の下が虫歯になるのか
詰め物の下が虫歯になる、主な理由です。
- 歯と詰め物の境目の、すき間や段差
- 詰め物を付けているセメントが、唾液で溶け出すこと
- 以前の治療での、虫歯の取り残し
白い詰め物(セラミックやレジン)でも、境目にすき間があれば同じです。
虫歯が止まらない理由の全体は、こちらにまとめています。
▶︎ 虫歯が止まらないのはなぜ?歯磨きしても再発を繰り返す理由と根本解決法
🔴6. よくある質問
- Q1. 銀歯の下の虫歯は、レントゲンで写りますか?
- A. 写ることもありますが、金属はレントゲンを通さないため、詰め物の真下や小さなすき間は写りにくく、撮影の角度によっても写りにくくなり、見落とすことがあります。拡大して見る、探針で確かめる、神経の位置を左右で比べる、などを合わせて判断します。
- Q2. 詰め物の下の虫歯は、どうやって見つけますか?
- A. 境目のすき間(拡大写真・探針)、レントゲン(バイトウイング)、神経の位置の左右差の3つを合わせて、外す前に見当をつけます。最終的な確認は、外してからです。
- Q3. 詰め物の下の虫歯は、痛くないのですか?
- A. 普通、神経に虫歯が近くなるまでは、虫歯は痛くなりません。痛みがないから大丈夫、とは言えません。
- Q4. 詰め物の下の虫歯は、放置しても大丈夫ですか?
- A. 虫歯が歯の中に進むと、神経を抜かないといけなくなります。歯の中の虫歯が大きくなると、歯の外側が欠けたりします。早めに調べることをおすすめします。
- Q5. 白い詰め物の下でも、虫歯になりますか?
- A. 詰め物の材質がなんであれ、詰め物と歯の間に隙間があれば、虫歯になります。
🔴7. 初診でやることと費用
初診では、私が直接、歯を拝見します。
マイクロスコープでの拡大写真、探針での境目の確認、バイトウイング。必要に応じてCT。
写真とレントゲンをお見せしながら、なぜそうなっているのかを説明します。
初診の費用(税込)
- 初診料:5,500円(バイトウイングを含みます)
- CT:5,500円(必要な場合)
自由診療(保険適用外)です。
遠方や海外の方には、無料のオンライン相談(約1時間)もあります。
詰め物をやり直す場合の内容・回数・費用・リスクは、こちらにまとめています。
▶︎ 虫歯が止まらないのはなぜ?(10. アルパーク歯科の初診でやること)
🟡なぜ再発するのか、精密な初診・セカンドオピニオン
▶︎▶︎▶︎ ご相談、ご予約はこちら(Web予約リンク)
この記事を書いた人亀田浩司

医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長
自由診療専門歴約24年の歯科医。
矯正をして、自分が変わりたいと思っている人のサポートをしたいと思っている。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い治療のため、自由診療専門に変更し、歯科医5人まで拡大。
その後、個人を大切にする内容に変え、現在、患者数1日2人にしている。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
一般歯科の目標 「あなたもできる20年虫歯なし」
矯正歯科の目標 「歯並びも、人生も、良くなる矯正」
【受付時間】9:00~18:00
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