歯茎の化膿から、根が割れている事が分かったケース
歯茎の化膿から、根が割れている事が分かったケースです。
マウスピースをした寝る事が、大切な事が分かります。
歯茎に、ニキビの様な、吹き出物があるのが、マイクロスコープで見ると、分かります。
ガッタパーチャポイントという、細い棒を差し込んでみます。
これは、根管充填材ですから、レントゲンに映るので便利です。
丁度、3週間前の写真がありました。
メンテナンスの時に、衛生士さんが撮影したマイクロスコープ写真です。
すぐ、CT撮影します。
46番という、右下第一大臼歯の2本の根の、内側(舌側)に、骨吸収があるのが分かります。
普通のデンタルと呼ばれる、小さいレントゲンは撮影しません。
骨吸収(骨が溶ける事)が、分からないからです。
後ろの根(遠心根)を、前後的に見たCT画像です。
根の先は問題ありません。根管充填は、大丈夫です。
根の横に、骨吸収があるのが分かります。
この時点で、恐らく歯根破折ではないかと疑います。
舌側の歯茎は、何ともなく、正常でした。
正確には、根管を内側から見てみるのが良いでしょう。
患者さんと相談して、根管治療をする事になりました。
ラバーダムをします。
セラミック冠に穴を開け、レジンコアを除去し、根管内に入り、根管充填を除去しました。
舌側側をよく見ると、ヒビ割れが見つかりました。
ひび割れに根管充填材が入っていませんから、根管充填後に、根がひび割れたのだろうと想像されます。
骨吸収は、細菌によって引き起こされます。
歯茎は正常ですから、どこから菌が入ったかは不明です。
とにかく抗菌剤で菌をたたきます。
硬いセメントで仮封をしました。
普通に食事できます。
このまま、しばらく薬を効かせます。
今後、薬の交換をしたり、
CTを撮影して舌側側の骨吸収(溶けている)具合が、どの程度治っているか確認していきます。
46番の一つ手前の歯、45番は、3年前に根が割れて、抜歯になっています。
残念でした。
それ以来、
夜寝るときは、マウスピースをつけて、歯が割れることを予防していました。
46番は、以前の根管治療のときには、何も異常はありませんでした。
45番が割れた時、すでに46番の根には、ひび割れていたのかもしれません。
寝る時の、歯ぎしり、食いしばりは、この様に、歯にダメージを与えます。
歯磨きして、虫歯、歯周病を防ぐとともに、
マウスピースで、歯が割れる事を防ぐ事も大切です。
私は、この様な方をたくさん見ていますから、毎晩、マウスピースをして寝て、歯が割れるのを予防しています。
この記事を書いた人亀田浩司
医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長
自由診療専門歴約20年の歯科医。
矯正をして、自分が変わりたいと思っている人のサポートをしたいと思っている。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い治療のため、自由診療専門に変更し、歯科医5人まで拡大。
その後、個人を大切にする内容に変え、現在、患者数1日2人にしている。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
一般歯科の目標 「あなたもできる20年虫歯なし」
矯正歯科の目標 「歯並びも、人生も、良くなる矯正」
【受付時間】9:00~18:00
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